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2022/11/01
飲食店創業時、ある程度の額面を準備するため金融機関からの融資を考える方も多くいるでしょう。融資を受けるには審査をクリアする必要があり、返済能力と信用情報に不足はないか調査が入ります。審査を通過する基準は明確にされていませんが、創業に向けた実績や経験と計画性、自己資金などを照らし合わせ、総合的な結果が通知されます。
しかし中には、十分な資金と事細かに練られた事業計画書がそろっていても審査落ちするケースもあります。
融資の申請をした場合、経営者としての支払い能力だけでなく、他の金融機関からの借り入れや住宅ローン、税金の滞納といった個人的な信用情報もチェックが入ります。どうすればスムーズに審査を通過できるか、落ちてしまった場合の対策として、事前の準備やリサーチはとても重要です。
銀行などの金融機関から融資を受けても、希望の開業資金に今ひとつ届かないという場合もあります。FIJに届く問合せは、機器や設備そのものについてより、資金繰りに関連する内容がほとんどです。ひとたび飲食店を開業すると、好きなだけ時間を割いて経営について考えるという機会は少なくなります。
心配事を抱えたまま開業をスタートさせるよりも、不慮のトラブルや大きな出費を想定した資金計画を組むほうが着実です。
飲食店をオープンさせたのち、予期していなかった支払いが発生するのはよくあること。「資金が足りなくなってから融資申請を始めたけど手遅れだった」「審査が降りるまで蓄えを削って凌いでいる」といった事例も過去に多くありました。大丈夫と思っていても、予想外の出来事が起きたら避けては通れません。融資を受けつつリースも活用することや、リースでスタートして資金を残しておくといった手段を幾通りか考えておくと安心です。
「資金」とは、すぐに支払いに使えるものを指します。手元に現金として準備できないものは資金とは言えません。
飲食店を運営し始めてから資金不足に陥ってしまった場合、自身で費用を捻出するか、早急に他の方法を画策する必要があります。運転資金が足りなくなると、少しずつ経営に支障が出始めるので、問題が大きくなる前に対処したいところです。
資金補充のよりどころがあればスムーズですが、大抵は銀行や金融機関、融通してくれそうな方との交渉が必要です。手際よく手続きを進めても、ある程度まとまった金額を確保するにはどうしても時間がかかります。資金不足の理由によっては融資を断られるケースもあります。
開業時点では手元資金を不足させないよう、リスクの少ない選択を取るのがベターです。手元資金が不足しないよう、初期からリース契約を活用することも一つの手立てです。
思い描いた店舗の開業費用が1000万円だとして、対する融資資金が500万円だった場合、店を持つこと自体を諦める必要があるのかというと、そうとは限りません。回収の見込みが立っている事業なら施策も多々あります。融資資金500万円で思い描いた飲食店を開業する最大のポイントは「抑えられる費用を徹底的に抑えること」です。
リース契約は諦めかけた開業も実現できる方法の一つです。安くなる差額だけで目先の判断をするのではなく、機器の品質と効率も視野にいれたいところです。料理のクオリティーや提供スピードに妥協せず、業務に取り組むことができます。
経営が軌道に乗ってきた際、注意すべきは「黒字倒産」です。黒字倒産とは、お客さんが多数訪れているにも関わらず、食材料費や人件費、毎月の支払い額が利益を上回り、資金が枯渇して倒産してしまう事態を指します。リース契約でコンパクトに始めて、支払い計画の期間を長く設定し、資金に余裕を持った事業計画を進めていくことが大切です。