厨房
2022/11/01
「厨房機器って結局なにが必要?」と疑問を持たれる方も多くいらっしゃいます。あれこれあれば嬉しいですが、資金には限りがあり、ずっと使い続けるかどうかハッキリしないものもあります。開店準備で想像していたことと、実際に営業を始めてみてからの状況は異なります。あらゆる角度からの検証が大切です。
機器をそろえるには以下の4つの方法があります。
・新品購入
・中古購入
・リース
・レンタル
それぞれにメリット・デメリットがあり、どの選択が自分の店舗に適しているか見極めが重要です。
機器をそろえるにあたってまずは、「作業動線」の具体的なイメージが不可欠です。
どんな作業を、何人のスタッフで、どのようにこなしていくかによって厨房の使い方も変わります。作業動線を考慮した店舗設計は、効率がアップするだけでなく、飲食店が繁盛するかどうかの重要なポイントになります。
回転率は「客数÷客席数」で計算できます。回転率は売上高にも関係します。
売上高は「客席数×回転率×客単価×営業日数」で算出できます。回転率が高いほど売り上げは増えますが、過剰に回転率を重視すると来店者にストレスがかかることも。次回の来店に繋がらない可能性もあるので、適度なバランスが必要です。
オートメーション機器の導入も、店舗の売上アップにつながります。
例えばラーメン店を営んでいて「ラーメン+餃子」の注文を受けた際、ラーメンを作ってから餃子を作り始めると提供時間に差が出ます。自動で餃子を焼く機器を導入すればオペレーションの簡略化・効率化に役立つほか、回転率も向上します。
厨房機器はこまめにメンテナンスしていても、突然のトラブルや故障に見舞われるもの。通常、新品の機器には1年間の保証がついてきますが、1年を超えた機器を使用する際、相談しやすい専門家がいれば対処もスムーズです。自分で解決する、すぐに頼れるパートナーを見つけておく以外に、保証サポートを利用する手も有効です。
厨房機器には固定資産税がかかります。税務上の資産評価額が合計150万円以上の場合、課税の対象となります。一括で固定資産税を支払うわけではなく、機器の耐用年数をみて計算式にあてはめて算出します。
機器の耐用年数表は、国税庁のホームページなどで公開されています。
業務用の厨房機器はどれも複雑な構造になっています。日々のお手入れでも、機器を分解してから個別に部品を洗浄する必要があったりと手間がかかりますが、怠ると故障の原因にもなりかねません。
人間の健康チェックと同様に、年に2回は専門家の点検を受けることが望ましいです。
故障が発生したら、早急に原因の追及と修理の手配をしなければなりません。飲食店の心臓である厨房機器の故障は一刻を争う事態ですが、修理までのスケジュール調整に時間と労力がかかります。ものによっては業者に頼らず自身で直せるものもあるので、アクシデントが起きた際にどこに連絡をするか、事前に相談相手を考えておくと手際良く進行できます。
厨房機器に関する疑問や悩みは、自分で解決に取り組もうとしても、次から次に分からないことがでてきます。
機器や部品によっては業者が複数社にまたがり、回答を得るまでに時間もかかります。問題が起きた時に、すべてまとめてプロに任せられるなら面倒もかかりません。売上や客層の分析、季節ごとのメニューの開発といった経営の中心にいる方しか携われないメインの業務に集中し、託せるものは外部の業者に依頼しておくと安心です。